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中国駐在員報告
2010年12月 社会・時事 駐在員 : 野村芳一
上海市人民政府新聞弁公室は11月4日、上海ディズニーランドの建設プロジェクトが国家発展改革委員会の承認を得たことを発表した。第一期工事は早ければ来年に着工し、2014年に開業する見通しである。
計画されている上海ディズニーランドの広さは1.16平方キロメートルで、東京ドームの約25個分の広さになるという。これは、ディズニーランドの中で最も小さい香港の施設よりも狭いことから “ミニ・ディズニー”などと報じられている。
一方、上海ディズニーの投資総額は概算で244億元に上り、上海万博の基礎設備の建設投資額236億元を上回る。また、プロジェクトの完工後、同市を訪れる観光客は1000万人に達するとも予想されており、上海への観光客数は毎年少なくとも延べ300から500万人増加するという。
このように上海万博後の上海経済を牽引することが期待されているディズニーランドだが、香港ディズニーランドの不振や上海で20年ほど前に建設された環球楽園や美国夢幻楽園といった欧米型テーマパークのように、中国市場になじめずに開業2〜3年で閉鎖に追い込まれた例もあることから、中国市場へ適応できるかどうかが成否のカギとなるだろうという声もある。
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