韓国駐在員報告
2014年4月 社会・時事 駐在員 : 松村 昭宏
韓国を訪れる外国人数で首位を占める中国人が医療観光市場でも米国人を抜き、最大の顧客に浮上したことが2014年2月16日に分かった。中国人患者数は美容整形外科を中心に増え続け、3年前に比べて約7倍増加した。
韓国保健産業振興院がまとめた外国人患者統計によると、2012年は188か国・地域から15万9,464人の外国人患者が韓国を訪れ、2,673億ウォン(約256億円)の診療費を支出した。患者数は前年比で30.4%増、診療費は47.8%増となった。国・地域別では中国人が69.1%増の3万2,503人(全体の20.4%)となり、米国を上回り初めて首位となった。2009年の中国人患者数は4,724人で全体の7.8%にすぎなかったが、3年間で年平均90.2%ずつ伸び7倍近くに増えた。韓流ブームなどの追い風を受け、整形外科や皮膚科を受診する女性が多くなった。中国人患者の約7割は女性で、半数以上は20〜30代。女性の36.5%は整形外科、15.2%は皮膚科を受診した。中国人患者は診療費として1人当たり169万ウォン、計550億ウォンを支払った。中国と米国に続き、日本人患者が1万9,744人で3位を占めているものの、前年比で12.2%減少し、全体に占める割合も12.4%と約6%落ちた。ロシアは4位、モンゴルは5位だった。
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