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中国駐在員報告

2004年9月 その他
駐在員 : 小杉 長生


中国における観光の現状

    この1〜7月に海外から中国を訪れた観光客の累計は前年同期比24.2%増の6,101万8,000人、外貨収入は同45%増の127億1,100万米ドルであった。
    上海に関しては、同期の海外からの観光客は206万3,000人で2002年と比較して32.6%増と、昨年新型肺炎SARSで落ち込んだ観光客数が回復した。国別の伸びで見ると1位は英国、2位米国、3位オーストラリア、4位日本の順であり、日本は38%の増であった。
    上海の代表的な観光スポットとしては豫園、新天地、外灘、玉仏寺、南京路などがあるが、歴史的には200年ほどしかなく3000年以上の歴史がある西安、また1000年以上の歴史がある北京と比較して観光地が少ないと言われている。しかし、中国一の国際都市である上海は言葉や案内など外国人にとって観光しやすい都市であり、お土産となる工芸品を含め、中国各地の物産が数多く集まるとともに、世界の各種ブランドの販売店も数多くあり、買い物客にとってもとても楽しい所である。それ以外にも足裏マッサージなど中国的な楽しむところが数多くある。
    市政府も観光対策として、宿泊施設についてホテルの星クラスの見直しや、クラスを表す表示板の掛替えを実施するなど、外部からの評価を分かりやすくする指導を行っている。星クラス以下では中国系の低価格ホテルがチェーン展開を加速しおり、ホテル間の競争が激化している。しかし、宿泊価格については需要が多いこととコスト高のため上昇ぎみであり、特にF1が開催される9月20日後の一週間は星クラスのホテルの価格は軒並み2倍以上に設定され、F1開催に向けて改装を行うホテルが上海市内では数多く見られる。
    また、上海以外の地域では、誘客のため各種イベントを開催している。山東省の青島では、青島国際ビール祭りが開催され、国内外から290万人の観光客が訪れ、市内の星クラスのホテルの稼働率は平均96%に達し、同様に遼寧省の大連のビール祭りでは120万人が訪れた。遼寧省では1〜7月の海外からの観光客は57万3,000人で、日本からの観光客が一番多かった。
    このような中、対日観光を充実させるため、7月18日に国際観光振興機構(JNTO)の観光宣伝事務所が中国における3番目の拠点として上海に設立された。
    日本への旅行は、9月1日、小、中、高校生の修学旅行についてのビザが免除されることになった。一般の観光誘致がなかなかうまくいかない中、「修学旅行市場」には大きな可能性があると思われる。また、9月15日団体観光ビザが天津市、江蘇省、浙江省、山東省、遼寧省まで拡大され、観光誘致に大きな期待が寄せられている。
    上海の日本への旅行の取扱可能な旅行社は8社から32社に増え、安い価格を期待されているが年内のツアー価格に大きな変化はない、その理由としては、「増大した旅行社が独自のツアーを主催するには経験が浅く、従前の旅行社と相乗りするためだ」と分析されている。
    現在、上海市内で配布されている団体観光ビザの取れる旅行のパンフレットを見ると「上海発、東京2泊3日」で旅行代金4,990元(約7万5千円)、ただし保証金5万元(約75万円)が必要と書かれている(保証金は旅行者が帰国したら返還される)。
    団体観光ビザの解禁で日本への観光客を増加させるには、保証金やビザ審査などに課題を残している。


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