東南アジア駐在員報告
2017年8月 経済 駐在員 : 芦澤裕之
東南アジア一の工業国であるタイ・バンコクでは毎年6月に、アセアン最大規模の製造業の祭典「マニュファクチャリング・エキスポ」が行われる。今年も日系企業の商談会「ものづくり商談会」が併催され、県内企業8社が参加した。
2011〜2012年に行われた「ファーストカー減税」策は5年以上の保有が条件であったため、今年は当時自動車を購入した人の買い換え需要が起こることなどから、タイの景気が上向くのではないか、と年初から報道されていた。商談会に参加している企業の皆様に現場の実感を伺ったところ、「金型の発注が増えてきており、来年度以降生産が本格化して上向くのでは」「日本などタイ国外からの発注が増えており、日本の景気も上向くのでは」などのプラスの声の一方で、「新規顧客が見つからなくて苦慮している」などのマイナスの声もあった。
タイ進出ブームの後、ここ数年の不景気で撤退した企業も多いと聞く。景気は全般的には上向きのムードにあると言えそうだが、県内進出企業の事業継続に資するため、当事務所で何ができるのか、もう一度施策を点検・整理して取り組みたい。
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