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東南アジア駐在員報告2001年3月 政治 マレーシア政府は、バングラデシュ人の新規雇用を許可しない方針を固めた模様である。内務省のアセ・チェ・マット事務次官が地元紙とのインタビューで明らかにしたところによると、マレーシア国内で違法に労働しているバングラデシュ人は数千人に上り、長期滞在を目的としてマレーシア人女性と便宜的に結婚する例や滞在許可証を偽造する例もあり、問題になっているとのこと。推定では、昨年末には約10万人のバングラデシュ人労働者が、建設現場、農園などで働いていたとされるが、今後マレーシアでの外国人労働者は、カンボジア、インドネシア、ミャンマー、ネパール、タイからに限られることになりそうである。 バングラデシュでは、海外で働く同国人のもたらす外貨は年間20億米ドルになるとの報道もあり、外貨獲得が減ると国内経済にも影響が及ぶことを懸念して、バングラデシュ政府はマレーシアに反発している。 筆者が在マレーシアの日系企業から聞いた話によると、マレーシア人労働者も3K職場は敬遠しがちで、外国人労働者の流入につながっているとのこと。バングラデシュ人は顔がいいのでマレーシア人女性従業員とのトラブルが起こりがち、との笑い話も聞いたが、真偽のほどは定かでない。 |
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