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中国駐在員報告

2004年11月 経済
駐在員 : 小杉 長生


中国の労働市場について(2)

    前回のレポートで民工(出稼ぎ労働者)の確保がだんだん困難になってきたことを報告した。特に熟練工に関しては定着に苦慮していることも併せて報告したところである。
    このことは沿岸部だけではなく北京でも同様である。北京では2008年のオリンピック開催に向け、インフラ整備やホテル建築が急ピッチで進められており、それらに従事する労働者への需要が高まっている。例えば、現在星が付くホテルが570軒あるが、オリンピック開催までに800軒が必要と予測されている。その内訳としては、5星クラス32軒を40軒に、4星クラス66軒を70軒に、それ以下の星クラス472軒を690軒確保しなければならず、そのために星クラスを上げる改築工事や新築工事が進められている。
    建築分野の出稼ぎ労働者は03年に約90万人を上回ったが、この供給量では需要を満たすことができず、04年は03年の労働力需要を更に10%以上上回っている。ホテル以外にもマンションやオフィスビルなど不動産の警備員の需要も増加している。それらと併せて、北京近郊の工業地区の整備が進められていることから、機械加工等一般労働者と専門技術を身に付けた熟練工の需要も高まると予測されている。それ以外にも、北京近郊では10以上の業種で労働力不足に陥るとの予測もある。
    また、国際経済都市である上海では、外国人労働者が急増している。政府の発表では今年1月〜9月に1万人以上が新たに就業し、統計上では前年比4割近く外国人労働者が増加している。国別では日本が約33%とトップを占め、次に米国(約12%)、韓国(約9%)と続いている。上海市の統計上では上海の外国人労働者は約3万人以上となっているが、実際は日本人だけでも4万人近くおり、米国人で2万人、韓国人も3万人以上いると言われている。
    外国人労働者の主な職種は高度な技術職や管理職、外国語教職であったが、最近は飲食店などの店舗経営や経営コンサルタント、不動産投資の増大に伴う不動産業従事者などが増えてきた。若者の中には全く中国語ができない大学新卒者が月2,000〜3,000元の給与で雇われ、日系企業対応の飛び込み営業をやっている。
    当事務所にもここ数か月で若い日本人が4〜5人は訪問している。それだけ日系企業が増えてきたのだと感じている。


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