北米駐在員報告
2001年5月 政治 駐在員 : 若梅 真樹
・ブッシュ大統領、予算教書を議会に提出
ブッシュ大統領は、02会計年度(01年10月から02年9月まで)の予算案の詳細を議会に提出した。今回の予算教書では、裁量的経費についてクリントン前大統領最終年度の半分以下の4%増に抑えるなど、前政権との違いを際立たせ、今後10年間での約1兆6,000億ドルの大型減税案のほか、チャータースクールや評価プログラムの援助など教育関係予算を11.5%増、また社会保障などの重点分野にも優先配分したとしている。
その大型減税案について、共和党多数の下院本会議は、大統領提案とおりの予算決議を可決したが、民主党と勢力が伯仲する上院は、減税規模を1兆2,000億ドルに削減する決議を可決し、最終案は両院協議会での調整となった。その暫定的合意によると、減税規模を01年度からの11年間で1兆3,500億ドルとし、うち1,000億ドルを景気対策として01年度と02年度に配分するとしている。減税の早期実施によって経済浮揚効果が期待されているところである。
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