東南アジア駐在員報告
2018年8月 経済 駐在員 : 芦澤 裕之
6月上旬、県空港利用促進課のタイでのエアポートセールスに同行した。ノックスクート、ノックエア、タイ・エアアジアX、ニュージェン・エアウェイズの4社を訪問し、ニュージェン社からは、できれば来年1、2月に台湾経由でチャーターを実施し、感触がよければ定期便化したい、との好反応を得た。
2017年のタイ人の訪日者数は約99万人で、今年は100万人を突破することは確実な情勢である。また、近年では三島スカイウォーク、河津桜など、富士山以外の県内観光地の認知度も高まってきている。
こうした需要面だけではなく、供給面でも静岡空港には追い風が吹いてきている。それはボーイングB737MAX、エアバスA320NEOなど、航続距離の長い新世代小型機の普及である。これまでのタイでのエアポートセールスでは、B787、A330など航続距離の長い中型機での運航を想定する必要があり、中型機の座席数(250席程度)を埋める需要が課題となっていた。しかし新世代小型機の普及が進んだ今年から、航空商談会の場でエアライン側から「新型機の導入を予定しているので、静岡空港の話を聞きたい」と面談を持ち掛けられるケースも出てきている。当のニュージェン社も、来年度にB737MAXの導入を予定している。
同じように、シンガポールやインドネシア、ホーチミン(ベトナム)など、これまで機材の航続距離の問題で苦戦してきた地域にも、静岡空港への路線開設の可能性が広がってきていると言える。
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