• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 交流・まちづくり > 国際交流 > 地域外交課 > 海外駐在員報告 > 中国駐在員報告

ここから本文です。


中国駐在員報告

2014年8月 政治
駐在員 : 井口真彦


浙江省杭州市で7月5日に発生した路線バスの放火事件には驚いた。私が定宿としている杭州市中心部のホテルから、頻繁に訪問する浙江省外事僑務弁公室までは、タクシーで20分ほど。しかし、タクシーがつかまりにくい杭州では、スマホのアプリで路線バスの運行状況が手軽にわかるようになって以降、路線バスを利用することが増えた。
 路線バスでは30分ほどかかり、しかもバス停からしばらく歩く必要があるが、雨の中、荷物を持って30分もタクシーを待つよりましである。
 事件があったのは、私がいつも利用する路線とは違うが、すぐ近くを通っていて良く目にする路線である。事件の翌日、ネットの動画サイトには、バス車内の監視カメラの映像がアップされ、犯人がバッグからボトルを取り出して床にまき、ライターで火を付けて燃え上がり、犯人や乗客が炎に包まれる様子が誰でも閲覧できる状況となっていた。
 その後、広東省広州市や北京でも似たような事件が続発し、ウイグル族によるとされる天安門や駅での爆発や殺傷事件とも相まって、公共の安全に対する不安が広がっている。機械はあるものの、非常に緩かった上海の地下鉄での荷物検査は、天安門での事件後、一時は厳しくなった。
 中国公安省は、7月16日、各地の公安当局に対し、全ての路線バスと地下鉄の車内に保安要員を乗車させるなど、安全対策を強化するよう指示し、これを受け、上海市では、21日から市内を運行する路線バスの車内警備が強化されるとの報道もあった。しかし、少なくとも私が常用する路線では、取り立てて警備が強化された様子もないし、一時強化されたように見えた地下鉄の荷物検査も、今では元通り緩くなっている。
 もっとも、いくら警備を強化したとしても、混み合うバス内や地下鉄内で突発的に発生する事件には、有効な対策を立てるのは難しいだろう。
 このようなことを駐在員同士で話していたところ、ある保険関係の仕事をされている方が、それよりリスクが高いのは身の回りの交通事故だ、と言っていた。慣れて危険性に対する認識が麻痺しかけているが、改めて気を引き締め直さなければならないと思った次第である。


日付別一覧  地域別一覧  分野別一覧


お問い合わせ

知事直轄組織地域外交局地域外交課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3066

ファックス番号:054-254-2542

メール:kokusai@pref.shizuoka.lg.jp