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北米駐在員報告
2002年2月 社会・時事 駐在員 : 若梅真樹
・運転免許取得が困難に(バージニア州)
米テロ事件を受け、ワシントン近郊のバージニア州では外国人の自動車運転免許取得手続きが厳しくなり、在米日本人の免許取得も困難になっているという。
同州では、昨年12月以降、自動車免許の取得で、パスポート以外に第2の身分証明が必要となったという。同時テロの犯人が同州発行の自動車免許を不正取得していたことから手続きが厳格化され、第2の証明書のほとんどが、米連邦政府または州政府発行の書類、カードなどに限られ、他国発行の身分証明は認められず、日本で取得した国際運転免許証を提示しても、同州陸運局は受け付けず、試験を受けさせてもらえない状況にある。米国で健康保険に加入し、その証明カードを入手すれば第2の身分証明になるが、高い保険料を支払う必要に迫られ、テロ予防措置とはいえ、外国人の低所得者は事実上、免許取得が不可能となる。
車社会の米国では、外国人居住者にとって切実な問題であり、州議会でも論議される見通しのようだ。
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