中国駐在員報告
2021年10月 社会・時事 駐在員 : 浅原 敏治
9月20日、秋晴れの下、上海市の商業施設の屋外広場でフリーマーケットが開催された。出店者が車のまま会場に入り、ハッチバックドア内や周辺で商品(アクセサリー、花、骨董品、おもちゃなど)を販売した。中には捨て犬の新しい飼い主を探す出店者もいた。出店者数は40ほどで、取材した13時頃には100人ほどの来場者で賑わっていた。
主催者である日系のイベント会社総経理の野口寛明さんにお話を伺った。3年前から始め、月1回程度の開催で出店者はSNSで募集しているとのこと。車のまま会場に入り、そのまま販売でき、準備と撤収が容易で出店者には好評とのことである。日本でよく見る総菜や野菜などを販売する者はいなかった。これらの販売には上海市衛生当局への申請が必要で、敬遠されがちであるとのことであった。
上海市では、9月に新型コロナウイルスの市中感染は発生していないが、大勢の人が集まるイベントは行われていない。こうした中、今回のフリーマーケットのような小規模イベントは人気があり、出店を希望する人も多く、また、集客効果があることから商業施設からも歓迎されているとのことであった。
この日、会場には小型のステージトレーラーも用意され、アマチュアバンドなど数組が演奏していた。野口さんと私も自前のギターを持参して日本や中国の歌を披露した。反響はまずまずだった。
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