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中国駐在員報告

2004年7月 経済
駐在員 : 小杉 長生


浙江省の発展経緯

    今から25年前の浙江省は中国内でも目立つ存在ではなかった。
    1978年のGDPは124億元で全国12位、1人当たりのGDPは331元で16位、都市部の可処分所得430元で9位であった。それが2003年ではGDPは9,200億元で全国4位、1人当たりのGDPは19,730元で4位、都市部の可処分所得は13,160元で3位に伸びている。
    もともと浙江地域は農業地帯であるともに発達した運河による水運が盛んであったが、過去においては浙江省に対する中央政府の投資額は少なく、1970年から1978年まで9年間の同省1人あたり平均GDPはわずか290元で全国平均の半分の水準であった。
    中央政府の投資が少ないことは国営企業が少ないことを表しており、同省の自助努力が必要であった。中央政府が支援し、重工業を中心とする国営企業の多い東北地方と比べて、資本が少なくてすむ軽工業を中心とした産業で、なおかつ民間企業を主として成長して来た。そのため、現在軽工業が、省内の工業生産額全体の6割を占める状況である。例えば、紹興の繊維、温州の靴や寧波のアパレルなどである。
    浙江省で生産されている工業製品の56種(中国の主要工業製品の約1割)が生産量で中国一となっており、また、浙江省で生産されている工業製品の336種が中国の上位10位以内に入っている。浙江省が「中国のものづくり大省」と言われる所以である。浙江省に70万社ある省内企業に占める中小企業の割合は、企業数で99%、従業員数は85%、工業生産額で80%と、いずれも全国平均を大きく上回っている。「ものづくり王国・静岡」と比較すると、静岡県は県内企業に占める中小企業の割合は企業数で98.5%、従業員数で68.2%、工業生産額で45.5%となっている。
    また製造業だけでなく商業においても「浙江商人」の名前は中国全土で知られている。上海の企業からは、「本当の金持ちは浙江にいる」と聞かされた。浙江商人は節約のために列車の中に宿泊したり、商談を終えると夜行バスで浙江省に帰ると言われている。このようなビジネス習慣に基づいて上海、北京などの大都市へ進出し、成功しているのが浙江商人なのである。


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