東南アジア駐在員報告
2016年10月 経済 駐在員 : 芦澤裕之
9月5日、6日の2日間、インドネシア(ジャカルタ)の旅行会社9社を訪問し、静岡観光のセールスを行った。
インドネシアは、一昨年12月のIC旅券所持者へのビザ免除以降、FIT(個人旅行)の割合が増加し、直近の観光庁の調査では全訪日旅行の7割程度がFITとなっている。しかしながら、その実態はタイやシンガポールなどのFIT先進国とは異なり、旅行者は行程作成の多くを旅行会社に依存している。旅行会社は、店頭や電話で問い合わせてきた旅行者の要望に応じて、航空券、ホテル、交通機関を組み合わせて販売している。
日系以外のローカルの旅行会社は、そうしたコンサルタント機能が乏しいため、旅行者から問い合わせがあった場合には、日系旅行会社に支援を求めたり、交通パスとホテルを組み合わせたFIT向け商品を販売したりして対応している。今回のセールスコールにおいても、静岡県内の新しい観光地を紹介した際、「それが含まれているFIT商品があったら当社で受託販売したい」という声が数社で聞かれた。
このため、商品造成力のある旅行会社に静岡を含む商品を造成してもらい、その販売ネットワークをローカルの旅行会社に広げていくことが有効ではないかと考え、さっそく取組を進めているところである。
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