中国駐在員報告
2014年12月 経済 駐在員 : 野村芳一
最近公表された主な経済指標を見て見ると、輸出が好調を維持、消費はまずまず、生産は可もなく不可もなし、投資は不調と、部門によって様々な数字が並んでいる。国全体として、良くもなく悪くもないといった状況のようだ。
上海では、今年に入って、市の中心部の外資系高級ホテルと当事務所周辺の地元資本のホテルが閉鎖された。ごく最近、全国チェーンのマッサージ業者の店舗が全て閉店してしまった。新しい商業施設がオープンする一方、利用していた日本料理店の休業なども見受けられる。大きな動きを感じることはないのだが、活況という言葉はあてはまらない。円安で日本人の消費が落ち込んでいることも大きいと思う。
このような中、中国人民銀行が、11月21日に金融機関の貸出・預金金利を2年4か月ぶりに引き下げると発表した。このことを予想していたエコノミストは少なく、驚きをもって受け止められた。中国経済の状況は、どの程度悪いのか、注視する必要があると思う。
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