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北米駐在員報告
1999年12月 経済 駐在員 : 若梅 真樹
99年第3四半期米GDP伸び率5.5%に
米商務省が発表した99年第3四半期の実質GDP(国内総生産)改定値は、前期比5.5%の伸びとなった。1.9%と4年ぶりの低い伸び率だった第2四半期に比べ急激に成長率が回復し、景気の過熱感が再び表面化した。増大する貿易赤字にもかかわらず、GDPが高い伸び率を見せたのは、引き続き好調な個人消費や民間企業の設備投資などが要因として挙げられている。
また、米連邦準備制度理事会(FRB)は、経済活動が依然としてハイペースで拡大していることから、フェデラル・ファンド(FF)金利の誘導目標(現在5.25%)を0.25%引き上げ、5.5%に設定し、公定歩合も同率引き上げた。
米国の景気拡大が2000年2月まで続けば、91年3月から107か月という過去最長の経済成長を記録することとなるが、今年3度目の利上げで、労働市場のひっ迫を背景としたインフレ懸念に対応した予防的措置で米経済を軟着陸させる体制を整えたいということのようだ。
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