韓国駐在員報告
2014年11月 経済 駐在員 : 野原 靖
韓国関税庁の輸出入貿易統計によると、2014年1〜9月のコーヒー(調製品を除く)輸入量は、9万9,372トンで前年同期(8万3,693トン)に比べ18.7%増加した。1990年以降で輸入量が最も多かった2011年1〜9月の9万2,040トンを既に上回った。
輸入先別にみると、ベトナムが2万3,686トンで最も多く、次いで、ブラジル(1万7,566トン)、コロンビア(1万4,043トン)、ホンジュラス(9,219トン)、ペルー(6,782トン)などの順だった。このうち、コロンビアからの輸入量は昨年の年間輸入量(1万3,581トン)より多く、増加が著しい。
コーヒーの輸入額は約3億8,200万ドル(約408億2,800万円)で、前年同期(3億1,520万ドル)に比べ21.2%増加した。
コーヒーの輸入量が増加したのは、ここ数年間でコーヒーチェーン店が急増し、コーヒーの消費量が増えたため。2012年の韓米自由貿易協定(FTA)発効に伴い関税率が下がったことで、米国産コーヒー豆の輸入が増えたことも一因となった。
業界関係者は、「韓国系、外資系を問わずコーヒーチェーン店の人気はここ数年の間に急上昇した。健康志向が高まり、ほかの飲み物を飲む消費者も増えたがコーヒーの人気は当分続くだろう」と話している。
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