東南アジア駐在員報告
2017年5月 経済 駐在員 : 竹田敏彦
シンガポールに本部を置く世界最大の港湾運営会社の一つである、PSAインターナショナルを訪問する機会を得た。同社が持つ港湾施設の広さは700ha、埠頭は全長17qで、高層ビルの同社最上階から眺めても巨大すぎて全貌が見えないほどであった。また、どこまでも続くかのような広大な埠頭を自動車で視察し、この広さを体験することができた。
シンガポールは、太平洋とインド洋を繋ぐ貿易航路の要衝に位置するという地理的な優位性に安住せず、国家を挙げて港湾整備や質の高いサービスの提供を続けている。新しい取り組みとしては、コンテナ等荷物を運ぶ自動運転トラックの導入試験が今年にも始められるとのことだ。
4月下旬にノルウェーのコンサルタント会社から発表された世界の港湾都市ランキングで、シンガポールは首位となっており、その実力は折り紙つきである。ここで特に高く評価されたのは「積み替え・出荷センター機能」、「港湾物流機能」、「魅力・競争力」の3項目。進化を続けるシンガポールの地位は盤石のようで、当ランキングでは5年後もシンガポールが首位の座を維持するであろうと予想している。
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