東南アジア駐在員報告
2009年9月 経済
駐在員 : 長谷川 卓
シンガポール・・・不況時における企業の社会的責任(CSR)のあり方
昨年来の経済不況の影響を受け、同社は本年第2四半期は昨年同期比で420万S$(約273百万円)の損失を計上。CSRに力を入れる状況にはないとの見方の中で、代表者クレア・チャン氏は強い信念のもと、集客数の落込みによる寄付金の減少はボランティア活動で補うとしている。
実は筆者も夏休みを利用して、同社がインドネシアで運営する「アンサナ リゾート&スパ・ビンタン」を利用したが、宿泊料金には確かに1US$(約95円)/室・泊の寄付金が含まれていた。また、環境保全活動の一環として行われている「マングローブ林ツアー」が人気を博していた。
世知辛いシンガポール企業が多い中で異色の同社だが、高いホスピタリティとともに、環境保全や地元雇用を優先するなど地域との調和を理念に掲げる独自のスタイルが高く評価され、リピーターも多い。
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