韓国駐在員報告
2021年8月 経済 駐在員 : 高橋 誠
韓国ではインターネットの通販を利用した買い物が一般化しており、例えば最大手の「クーパン」ならば、夜の12 時前までに発注すれば、翌朝7時前には玄関の前に生鮮品などが配達完了している。一人暮らしをしている私にとっては非常に便利であり、よく利用するのだが、「韓国の卵は高い」と以前から感じていた。日本では10 玉100 円前後で買えるが、韓国では300 円から、高いと600 円くらいする。
7月の「消費者物価動向」を調べてみると、卵は1年前と比べて57%値上がりしており、2017 年7月以降、4年ぶりの最高上げ幅を記録したそうだ。卵価格の急騰は、高病原性鳥インフルエンザ(AI)による大量殺処分が一つの理由のようだが、産卵鶏が回復した後も価格が高止まりしているのは、どうやらコロナ禍でのステイホームが原因らしい。家庭で食事をするようになり、一般的な食材の代表格である卵の消費が6.7%も増加した。政府は上半期だけで米国などから2億個以上も卵を輸入したそうだが、1日約4,200 万個流通する韓国では焼け石に水である。業界関係者からは、「消費者、農家、流通業者の誰も得をしない政策」と批判されている。何なら日本から輸入してほしいものだ。
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