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ヨーロッパ駐在員報告
2000年3月 経済 駐在員 : 森 貴志
有機食品ブーム(英国)
英国で狂牛病や遺伝子組替え(GM)食品などに対する懸念から有機(オーガニック)食品の人気が高まっており、日常的に利用する人は29%に達することが、国内2,000人を対象とするアンケート調査で明らかになった。
生産過程から化学肥料・飼料、農薬、GM作物を排除した有機食品は、割高ながら、健康的、安全で味もよいとして人気を集めている。有機食品を選ぶ理由としては「健康のため」が6割で最も多く、ついで「無農薬」が約5割だった。しかかし「環境への配慮」は8%にとどまった。
国内で消費される有機野菜・果実の80%は輸入に頼っている。価格は依然としてかなり割高だが、スーパーは栽培・飼育の費用がかさむことを強調している。流通大手のセインズベリーズでは、有機野菜・果実の安定供給のため、西インド諸島の一つを完全な有機栽培とする計画を進めている。
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