東南アジア駐在員報告
2004年3月 経済
駐在員 : 橋本勝弘
マレーシア 2003年10月〜12月のGDP6.4%と大幅増 2004年は6%〜7%に
- 2月末に、マレーシアの中央銀行が発表した国内総生産(GDP)速報によると、2003年10〜12月期のGDPは前期(7〜9月期)比1.3%増、前年同期比で6.4%増加し、政府の予想を大幅に上回った。特に、製造業の成長率は前年比12%と2桁増を記録した。中央銀行は、「低金利や堅調な経済基盤、消費者や企業の景況感が向上したことが強い成長を後押しした」との見解を示した。
これで通年(2003年)の成長率も、予想の4.5%を上回る5.2%に達した。ナジブ副首相は、こうした好調な経済を踏まえ、2004年のGDPの伸が6%〜7%に達するとの見通しを述べた。
2003年 | 2004年 | |||||
各期 | 1〜3月 | 4〜6月 | 7〜9月 | 11〜12月 | 政府予想(実績) | 2004年 予想 |
実質GDP成長率 | 4.6% | 4.5% | 5.1% | 6.4% | 4.5% (5.2%) | 6〜7% |
昨年前半の時点では、新型肺炎SARSの影響を懸念して、各調査機関は相次いで、経済成長率の予想を下方修正したが、結果は年初の予想を上回った。グローバルな経済が一層進む中、経済動向を予想することがいかに難しいか、予想と結果の乖離が物語っている。
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