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中国駐在員報告2003年6月 政治 上海市のSARS対策規制緩和
こういった情勢の変化を受けて、上海市政府は4月23日及び5月8日に通知したSARS蔓延防止措置の調整を行い、6月2日から規制を大幅に緩和することとした。主な変更点は下記のとおりである。 @ これまで感染患者発生地域から上海に戻って来た場合、2週間の医療観察(自宅待機)が求められていたが、今後医療観察の対象となるのは、「市及び区県の疾病予防コントロール機構が、衛生部の規定に照らし、SARS患者又は疑似感染者と密接な接触があったと判断した者」のみとなる。 A これまで、感染患者発生地域から上海に戻った人には医療観察、上海を訪れた人には健康検査、と両者で求められる措置が異なっていたが、本通知により、@の場合を除いて、共に健康検査に統一されることとなった。なお、健康検査では、毎日2回の体温測定、『毎日健康記録表』及び『毎日外出記録表』の記入、発熱や咳等の異常な症状が発生した場合は、直ちに監督員に報告することが義務付けられている。 B 今までは措置の対象となる地域が明示されていなかったが、本通告以降、健康検査が必要となる対象地域が上海市人民政府のホームページ上で発表されることになった。(2日に1回程度更新される予定)現在の対象地域は下記の地域である。
カナダ・トロント市、香港、台湾 |
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