ヨーロッパ駐在員報告
2000年4月 政治
駐在員 ： 森貴志
森新内閣の欧州での反応
森新内閣発足を欧州各国は冷静に受け止めているようである。今後日本における政策の継続は確実だとして、関心は衆議院の解散・総選挙に移りつつある。
英オックスフォード大学ストックウィン教授（日本政治学）は「森新首相は、首相として指導力を疑問視されているが、小渕氏が首相になった時も同様の事を言われており、緊急事態は発生しないものと思われる。そもそも自民党の総裁選びはこのような傾向になることが多い」と冷静である。
日本の政治に詳しい英国誌エコノミスト系シンクタンク「エコノミスト・インテリジェンス・ユニット」の上級エコノミストであるロバート・ウォード氏も「森氏が選ばれたのは派閥のバランスを最優先に考慮したものであり、個人の指導力を期待してのものではない」と述べており、新政権は大きな変化を予想できるものではないと述べている。
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