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中国駐在員報告2001年3月 社会・時事 2月12日から23日まで華東師範大学日本語学科の4年生の劉橋明君が事務所で研修した。華東師範大学は、この上海の数ある大学の中でも最も有名な大学の一つで日本語学科の学生の日本語能力は、極めて高い。県内関係企業にこれらの人材を紹介するチャンネルづくりにと毎年この時期に大学の要請で10日間程度研修の場を提供している。しかし、かっては卒業予定者が授業を終えて教室を出ると企業の社員募集の担当者が待ち受けていたというようなことがあったが、最近この日本語学科卒業生の就職は、上海では厳しくなっていると言うことである。 一昨年から大学を卒業して上海企業に就職した場合は、上海戸籍が与えられることになった。上海の魅力は、若者を惹きつけ、多くの大学卒業生が上海の企業に就職を希望し、その結果、超有名大学を別にすると大学生の就職難が続いている。初任給が企業により800元程度から2,500元位まで開きがあるが、上海市外からの大学卒業生の中には、故郷に帰っても就職する適当な場がないため、高校卒業と同程度の給料でやむなく就職する者もある。 今回の研修生劉橋明君は、福建省の出身で、家は、アモイからバスで4時間ほどかかる山間地にあるということである。彼も5月31日までに就職先を見つけなければ、戸籍は一旦故郷に戻されることになるので、これから就職活動に励むことになる。 |
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