ヨーロッパ駐在員報告



2001年1月 社会・時事
駐在員 : 森貴志


    誕生プレゼントに豊胸手術
    英国の15歳の少女がメディアに対し、夏に迎える16歳の誕生日に豊胸手術を受けると宣言、賛同する親も手術費用を出すことを約束して大騒ぎになっている。執刀医に指名された医者は4日、反響の大きさにあわて、BBC放送に対し、少なくとも18歳になるまで手術はしないと宣言した。
    英中部ノッティンガムシャー州に住むこの少女は8月23日に誕生日を迎え、法律上、豊胸手術を受けられる年齢になることから、現在Aカップの胸をCかDにするという。少女は、胸が小さいから、と学校でもからかわれていると訴え、「テレビ・タレントはみんな豊胸手術をやっている」と主張している。 手術を受けることは12歳のときから考えていて、熟慮の結果だと強調している。また、彼女の恋人も賛成しているという。
    自らも豊胸手術や整形手術を受けている母親(40)は「娘には容姿に自信を持ってもらいたい」と手術に大賛成。1月4日付のデーリー・エクスプレス紙に対し「容姿に悩む少女は多い。してやれることがあるなら素晴らしいことだ」と宣言し、手術費用3250ポンド(約40万円)を誕生プレゼント代わりに支払うことを承諾した。父親(45)は美容整形関係の仕事をしており、抵抗は全くないという。
    しかし、母子の主張が報道されると、医師や児童心理学者など専門家から「まだ子供の彼女には想像できないような反動が、長い人生の中で必ず起きる」「充実した人生と巨大な胸とは何の関係もない」などと批判が噴出し、執刀予定医師は、「16歳ならまだ大きくなる可能性もある。1819歳になっても気が変わらなかったらまた相談しよう」と話しているという。

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