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東南アジア駐在員報告2001年8月 政治 資産隠し疑惑で有罪は確定的と見られていたタイのタクシン首相に、憲法裁判所は8月3日、無罪の判決を下した。判事15人の評決は8対7で無罪というきわどいものだったが、判決により首相は公職追放を免れ今後3年政権を維持することとなった。明白な証拠がないとの理由による無罪であるが、国の安定を優先した政治的判決との批判もあるようである。一般的には、タクシン氏が有罪となった場合、後任に適任者がいないとの声もあり、再びの混乱よりは今のままでと、市民の間では無罪判決を支持する向きが多いようである。 |
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