北米駐在員報告
2002年3月 経済 駐在員 : 若梅 真樹
・ウォルマート、売上高世界一に
ウォール・ストリート・ジャーナルによると、米小売最大手ウォルマート・ストアーズが発表した01年度の年間売上高は、前年度比14%増の2,180億ドルを記録し、米石油大手エクソンモービル(同売上高2,129億ドル)を抜き、初の世界第一位となった。62年の創業から40年で頂点に上り詰めたことになる。
世界の最大手企業は、これまで製造業が中心で、サービス業は、95年までトップ500社にリストされることもなかったため、ウォルマートが首位に立つことは米国のサービス経済への変化を象徴する出来事として捉えられており、日用品などを効率良く低価格で販売するウォルマートの躍進には、消費支出が経済全体の2/3を占める米国で圧倒的な地盤を持っている強みの現れとみられている。
ウォルマートは、アーカンソー州で1号店を開いて以来、エブリデー・ロー・プライスなどを経営方針に掲げ、サムズ・クラブなどディスカウントストアを急拡大。現在は国内外で約4,400店を展開し、従業員数は約138万人に上る。積極的なIT投資や物流網整備による経営効率化で、他社の追随を許さない徹底した低価格販売を実現。01年度も米景気低迷や同時テロ事件後の消費不振の下で、売上高を順調に伸ばしたものとなった。
日付別一覧 地域別一覧 分野別一覧
|