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韓国駐在員報告
2012年6月 経済
駐在員 ： 澤井 亨
韓国の関税庁は、韓米ＦＴＡが発効した平成24年３月15日以降、5月14日までの２か月間の対米輸出額が111億8千万ドルに達し、対前年同期比11.3％増加したと発表した。
ＦＴＡにより関税引下げ等が行われた品目に限ると、対前年同期比で19.4％の増で、特に石油製品（42％）、自動車（31％）、自動車部品（15％）、ゴム製品（10％）、繊維類（7.4％）が好調だった。他方、関税恩恵がない品目の輸出は、6.9％の増加にとどまった。
米国以外の国も含めた同期間の全輸出額は934億ドルで、対前年同期比で４％の減少であった。
関税庁は、「対米輸出は、ＦＴＡ効果で安定的に増加しているが、ヨーロッパの財政危機と中国の経済成長の鈍化の影響で、輸出額全体では減少した」と説明している。
〈対米輸出額の状況〉（平成24年3月15日〜5月14日）
 | 全貿易額 | 対米輸出 | FTA恩恵品目 | FTA非恩恵品目 |
| 輸出額 | 934.4億ドル | 111.8億ドル | 42.5億ドル | 69.3億ドル |
| 前年同期比 | △4.0％ | 11.3% | 19.4% | 6.9% |
〈主な対米輸出品の状況〉 （単位：万米ドル）
| 石油製品 | 自動車 | 自動車部品 | ゴム製品 | 繊維類 |
平成24年
3/15‐5/14 | 765 | 1,973 | 919 | 315 | 246 |
平成23年
3/15‐5/14 | 538 | 1,509 | 803 | 285 | 229 |
増加率 | 42% | 31% | 15% | 10% | 7.4% |
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