中国駐在員報告
2001年9月 経済 駐在員 : 外山敬三
・中国自動車購入事情
上海、北京、広州の3大都市の市民は「住宅が先でその次は車」といった考えを持っていることが、華南国際市場研究所有限公司が最近実施した調査で判った。調査は、上記3大都市で合計1,000人の市民を対象に行い、過半数の市民はWTO加盟後に自動車を購入する意向を強めており、67%の市民は「自動車の購入前に住宅を購入すべきだ」と答えた。また66%の市民は「自動車を購入した場合、維持費が高すぎる」と回答した。なお上記3大都市の自動車保有率の平均は現在12%である。
一方、上海市発展計画委員会は25日、8月の個人用及び民間企業向け自動車ナンバープレートの公開入札を行った。発行数は1,400枚、2,000人が参加した。最低落札価格は7月より1,200元高い1万4,600元、平均価格は1万5,044元であった。中国では自動車の購入希望者が増えているが、ナンバープレートがなければ自動車は運転を禁止されているため、一般的にはまずナンバープレートを取得したあと、自動車を購入することになっている。
当事務所で、最近発売された10万元(一元:15円)の乗用車(1600cc)を上海で購入した場合の付帯経費を試算してみた。
(単位:元)
項 目 | 価 格 | 備 考 |
購入附課税 | 11,700 | 購入価格*(1+17%)*10% |
第三者責任保険 | 1,040 | 賠償限度額:5万元 |
車両検査費 | 63 | |
ナンバープレート取得費 | 174 | |
道路維持費 | 1,320 | 毎月110元、年間1320元 |
車船使用鑑札税 | 200 | 年間 |
ナンバープレート代 | 15,044 | 8月平均価格 |
合 計 | 29,541 | 約45万円 |
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