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ホーム > 交流・まちづくり > 国際交流 > 地域外交課 > 海外駐在員報告 > 東南アジア駐在員報告

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東南アジア駐在員報告

2006年11月 社会・時事
駐在員 : 獅倉 浩


    インドネシアのスマトラ地域では野焼きを行っているが、9月の末からそれが原因で発生した森林火災によるヘイズ(煙)が、東南の風に乗ってシンガポール、マレーシアに流れ込んできている。街中が煙に包まれているシンガポールでは、景観が悪くなり、いつも混雑している気球アトラクションや、ロープウェイの乗客が激減するなど観光産業に打撃を与え、また、運動中に気分が悪くなる人、のどの痛みを訴える人、目の痛みを訴える人など、健康被害も発生している。
    大気汚染指数(注1)は10月7日の夜には150ポイントに達し、8日の24時間集計平均値は128ポイントと、過去最悪のヘイズ被害に見舞われた1997年の数値に次ぐ数値を記録している。
    この実情に、たまりかねたシンガポールのリー首相は、10月11日にインドネシアのユドヨノ大統領に、ヘイズ対策の遅れに対する遺憾の意と、来年の野焼きによる森林火災を防ぐ対策を早急に検討、実行すべきであることを書簡により伝え、ユドヨノ大統領は謝意を表明した。
    エコノミストの試算では、今年のヘイズによる経済的損失は、治療費などの支出、観光収入減等、総額で現時点(10月20日)で既に5千万米ドル(約60億円)に達したということである。
    インドネシア政府による消火活動ははかどっておらず、シンガポール気象庁によると、インドネシア・スマトラ地域、及びシンガポールは、11月上旬まで晴れの日が続くということで、降雨による森林火災の鎮火、ヘイズの解消は望めそうもなく、シンガポールがヘイズ被害から開放されるには、風向きが変わるのを待つしかなさそうである。


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