中国駐在員報告
2000年1月 社会・時事 駐在員 : 今村理一郎
上海の風呂事情
最近上海にサウナ、泡風呂、イオン風呂、垢すり、マッサージなどができる大型浴場が7か所ほどできた。この風呂がクリスマスイブの24日は大盛況で、あらかじめ予約を入れておかないと利用できなかった。1回の入浴料金が1人50元(約625円)と高く思われるが(藤枝市内のスーパー銭湯が400円)、今上海ではこの風呂に行くことが1つのステイタスとなっている。
市内の公衆浴場は、1回1人5〜10元であるが、家族3人であれば、1か月450元〜900元(約5,625円〜11,250円)も風呂代で消えてしまう。このため、銭湯を利用しなければならない人たちは、1週間に1度くらいしか風呂に行かない。大抵、お湯をポットで沸かし、タライに移し、足を洗い、身体を拭く程度である。また、シャワーと西洋式の湯殿があっても、湯殿はほとんど使わずシャワーだけを使う。電気代が高いことがその理由ということである。
しかし、上海の人々が日本人のように風呂水を使うようになったらどうなるだろうか。揚子江流域で水は豊富にあっても、浄水施設、配水施設、配水管が既存のものでは不足し、また再整備を迫られることは必至である。
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