東南アジア駐在員報告
2018年1月 経済 駐在員 : 竹田敏彦
1月上旬の観光展出展に先立ち、マレーシア(クアラルンプール)の旅行会社7社を訪問し、静岡観光セールスを行った。
マレーシアは国民一人当たりのGDPが、シンガポール、ブルネイに次いで高く、今年度には新しく日本政府観光局がクアラルンプール事務所を設置するなど日本にとって重要な旅行市場である。平成25年のIC旅券所持者へのビザ免除以降、訪日旅行者が、2012年では年間13万人(JNTO調べ)であったが、2016年には40万人まで伸びている。
日系、ローカル両方の旅行会社を訪問した中で印象に残った関係者のコメントは次の2点。「一口にムスリムと言っても、絶対にハラル認証のある食材以外は食べない人もいれば、豚肉が入っていなければ大丈夫という人まで様々である。」、「マレーシアでは、飛行機だけでなく宿泊先もエアビーアンドビーなどネットで予約する個人旅行者が増え、旅行会社の仕事が減っている。」。
今回のセールスでは、新しくオープンした「富士山世界遺産センター」や「河津桜」などを中心に売り込みを行ったが、ローカル旅行会社の静岡県の認知度はまだ低い。団体ツアーでの静岡県関係の訪問先はインドネシアと同じように「経由地として浜松市内ホテルの利用」、「御殿場プレミアムアウトレットでの買い物」のみというのが現状だ。
弊所では、現地旅行会社の社員向けのファムトリップを実施するなど、静岡県をマレーシア人の定番の旅行先とするための活動を着実に続けていく。
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