東南アジア駐在員報告



2007年2月 経済
駐在員 : 獅倉 浩


    シンガポール運輸省の発表によると、2006年のシンガポールのコンテナ貨物取扱量は、2,480万TEU(注)で、世界第一位であった。
    これは、2005年にシンガポールが香港を抜いて7年ぶりに世界一の座に返り咲いてから2年連続してのことである。コンテナ貨物取扱量だけでなく、寄港船舶の総トン数、バンカー等船舶用燃料供給量でも世界一の座を維持したということだ。
    コンテナ貨物取扱量では、常にライバルとして首位を争っていた香港に代わり、近年では上海の取扱量の増加が顕著である。同港の2006年の取扱量は前年比20%増の2,170万TEUで、この傾向が続けば、2008年には上海が香港、シンガポールを抜き、コンテナ貨物取扱量世界一の座を獲得する勢いである。実際、コンテナ以外の貨物を含めた貨物全体の取扱量では上海は既に世界第一位であり、シンガポールは第二位という状況である。
    寄港船舶総トン数は、前年比14%増の13億トンで、3年連続で10億トンを突破し、世界一であった。船舶の種類の内訳は、コンテナ貨物船が全体の35%、タンカーが31%だった。
    バンカー等船舶用燃料供給量は、前年比11%増の2,840万トンで、世界一であった。特に2006年12月の供給量は、前年同月比約30%増の270万トンで、過去最高を更新したということだ。

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