東南アジア駐在員報告
2016年10月 経済 駐在員 : 吉住理恵子
シンガポール南西部にあるジュロン島は、沖合いの7つの島々を埋め立ててつなげた人口島で、石油化学企業のプラントが多く立地している。
9月21日に他の自治体シンガポール駐在員等とともに、ジュロン島の地下100メートルより深いところにある地下石油備蓄施設「ジュロン・ロック・キャバーンズ(JRC)」を見学した。
JRCは2001年に計画着手、2014 年に第1期の施設が開所した。9層構造の備蓄庫に、約150万㎥の貯蔵ができる計画で、地上の大型タンクに貯蔵するのに比べ、建設コストは割高だが、地表に60haの土地を確保でき、狭い国土の中で、効率的な土地利用を図ることができる。
シンガポール政府は、2015年に地下30メートルより深くに地上の所有権が及ばないよう法律を改めた。公共事業などで政府が地下を自由に使えることから、今後も地下空間の利活用が進むと見られる。
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