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ヨーロッパ駐在員報告2002年5月 政治 ・ドイツ、与党に厳しい選挙結果
当局発表の最終得票率によれば、野党のキリスト教民主同盟(CDU)37.3%、自由民主党(FDP)13.3%に対して、与党の社会民主同盟(SPD)は20%に終わった。SPDは1998年の前回選挙に比べて、15.9ポイントの減少で、これは結党以来初の出来事とのことである。一方、CDUが15.3ポイント、FDPが9.1ポイントの増加をし、選挙民がいかに現在のSPD政権に失望し、保守党に期待したかを示している。 メディア大手のキルヒ・グループや建設大手のホルツマンの破綻など、景気回復の思わしくないドイツでの最大の選挙争点は、経済である。特に、ザクセン・アンハルト州の3月の失業率は20.3%、経済成長率も旧東ドイツで最低となっている。同州の選挙民が、SPDの経済政策に対して厳しい審判を下したわけである。 |
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