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ホーム > 交流・まちづくり > 国際交流 > 地域外交課 > 海外駐在員報告 > 中国駐在員報告

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中国駐在員報告

2004年6月 経済
駐在員 : 小杉 長生


華東地域の深刻な電力不足(2)

先月に引続き、華東地域の電力不足について報告する。
    5月27日に上海市経済委員会とジェトロとの共催による「上海市夏季電力セミナー」が開催された。
    中国の1〜4月の電力消費量は昨年同期比15.5%増の6,493億kw/時で、1〜3月のピーク時には24の省、自治区、直轄市が電力不足になった。ジェトロの調査によると、今冬季に電力供給調整を受けた日系企業は上海市で全体の60%、江蘇省で45%、浙江省で89%に上っている。華東地域全体では52%の企業が影響を受けた。この地域の今夏の電力不足は2,000万kw以上になると予想され、各地方自治体の電力会社に対し、節電目標値が示され、上海市で400万kw以上、江蘇省で900万kw以上、浙江省で800万kw以上となっている。
    また、上海市政府は5月19日、今夏の電力政策を公布した。その内容は、産業構造調整や電力価格、政府機関やオフィスビルのエアコンの温度指示、企業の夏期休暇制度の導入などの対策となっている。
    このような中、上記のセミナーが開催され、当事務所を含め約300人以上の日系企業関係者が参加した。上海市政府と電力会社からの説明によると「エネルギー消費が高く、生産効率の低い企業や市の産業政策に合わない企業を対象とした電力供給制限を行う」という産業構造調整が今回の特徴となっている。「1,700社の企業に対し、午前8時から翌午前0時までの間電力供給が停止される」ことにより、これらの企業はいずれ上海市から淘汰されてしまうことになる。この中には日系企業は含まれていない。上海市政府が外資系企業などの重点企業に対し電力を優先的に確保すると公約することで、電力不足を逆手に取り、上海市への投資環境への信頼回復を目指しているように感じる。


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