中国駐在員報告
2016年9月 政治
駐在員 ： 土屋岳久
江蘇省及び安徽省は今年７月に省内の規則として「公務接待時の禁酒令」を発令した。これにより、両省の公務員及び国有企業の職員は、公務活動中及び勤務時間中の接待における飲酒が一切禁止となった。
中国では2012年末に、公務員及び国有企業の幹部の規律引き締めを図るため、「八項規定」（@視察の簡素化、A会議活動の簡素化、B文書・ブリーフィングの簡素化、C外国訪問活動の規範化、D警備の簡素化、E報道の選別、簡素化、F原稿発表の厳格化、G質素倹約の励行）及び「六項禁令」（@公費での贈答、設宴の禁止、A上級部門への贈答禁止、B有価証券等の贈答禁止、C浪費の禁止、D大げさな接待の禁止、E賭博活動への参与の禁止）が発令されており、今回の両省の対応は、省レベルで更なる規律の引き締めを図るためであると思料される。
なお、両省の「公務接待時の禁酒令」は外国人の接待や投資誘致活動においては除外されるため、本県が現地を訪問する際には適用されないが、本規定については念頭にいれておくとよいと思われる。
今後、他の省でも同様の規則が発令される可能性は高いと考えられるので、情報収集に努める。
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