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東南アジア駐在員報告
2001年7月 社会・時事 駐在員 : 岩城 徹雄
・シンガポール、インドネシアでマラリヤ、マレーシアではデング熱患者
シンガポールで6月末に国内で感染したマラリヤの患者が出て、高齢者の女性1人が死亡したほか、海外で感染したと見られる11人の感染者が報告された。シンガポールに近いインドネシア・リアウ州のバタム島でも5月にマラリアが流行し死者が出たほか、6月に入って首都ジャカルタでも患者が増えて流行の気配があるという。
清潔さの維持に特に気を使うシンガポールでは、マラリヤを媒介する蚊などの病原害虫の駆除を目的とする法律がある。この法律では、水溜りを放置するなどして蚊が発生しやすい状況を作った場合には罰金を科すお得意の条項もあり、このところ害虫駆除を業者に依頼する住民が増えているという。
一方マレーシアの首都クアラルンプールに隣接するセランゴール州では、今年上半期に同州でデング熱で4人が死亡したほか2000人以上が感染の可能性があった模様。多くの患者が都市部で出ており、同州では7月1日から、清掃や消毒を呼びかけるデング熱予防キャンペーンが行われている。
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