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ホーム > 交流・まちづくり > 国際交流 > 地域外交課 > 海外駐在員報告 > 東南アジア駐在員報告

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東南アジア駐在員報告

2005年1月 政治
駐在員 : 橋本勝弘


    シンガポール 津波被害への支援“a small nation with a big heart”
     インドネシア・スマトラ島沖地震とそれに伴うインド洋沿岸大津波の被害対策を協議するため、1月6日、インドネシア・ジャカルタで復興支援緊急首脳会議が開催され、津波警報システムの構築や被災国の債務返済猶予を支援することを盛り込んだ共同宣言が採択された。これにより国際社会による過去最大の災害復興支援を行う体制が整った。
     こうした中で、シンガポールがこれまでに表明した支援内容は、次の通りである。
    支援
    内容
    @資金援助約1,121万米ドル(約11億7千万円)
    A津波災害連絡センター機能の提供救援活動のコーディネートや事務管理を行うための同センターをシンガポールに設置し、海・空軍基地や空軍機・ヘリコプターを国連に提供するというもので、既に海・空軍基地はインドネシアへの救援物資搬送に利用されている。
    また、国際赤十字はスマトラ島北部アチェを対象にしたすべての国際救援活動の本部をシンガポールに設置した。
    B人的派遣現在、インドネシア・スマトラ島に約600人、タイ・プーケット島に200人の救援人員が派遣され、多数のボランティアも被災地入りしている
    C着陸料免除シンガポール民間航空庁(CAAS)は、スマトラ沖大地震の津波被害に対する救援活動を支援するため、被災地向け救援物資の輸送にかかわる便について、チャンギ空港とセレター空港の着陸料金を免除すると発表した。チャンギ空港利用客を対象に義援金募集も開始した。

     リー・シェンロン首相は、首脳会議において、シンガポールは小国ながら被害を受けた地域に地理的に近いことや、通信や運輸面で発展していることから被災地で迅速な救援活動を展開できるなど、大いに貢献できる旨、表明した。
     また、7千人以上が参加した9日の追悼集会で、首相は国民(個々人、軍隊、警察、国防軍、各省、各機関、各組織体)の一丸となった迅速な支援に感謝と敬意を表し、併せて、「a small nation with a big heart(大きな心を持った小国)」と述べている。
     ここシンガポールは、震源地から約1,000km(アンダマン・ニコバル諸島に相当、ちなみにスリランカで約1,500km)の場所に位置する。相当な被害が出ているのではとの心配をいただいたが、地震発生当日(12月26日)は、シンガポール本島の一部の地域で微震が感じられた程度であった。シンガポール国家環境庁によると、シンガポールを震源地とする地震が発生したことはこれまでになく、津波の被害も1度もないとのことである。清浄と徳を、そして風水を重んじる国民性がシンガポールを災害から守っているのではとの思いがした。
     奇しくも、今回の災害により、津波(TSUNAMI)という言葉を世界に知らしめるとともに、支援を巡って、 大国日本の真価が東南アジアで問われている(日本の援助は、資金提供5億円、医療支援を行う援助隊の派遣、自衛隊による輸送支援・衛生状況改善支援、津波早期警戒システム構築への支援など。)。


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