中国駐在員報告



2016年8月 社会・時事
駐在員 : 土屋岳久


7月の駐在員トピックスで話題にしたように、中国では航空機の遅延・欠航が増えているが、これに深く関連してくると思われる「民間旅客機の管理規定」が7月21日に中国交通輸送省から発表された。
 
この規定では、悪天候や軍事演習等を含む航空管制、空港の安全検査など、航空会社の責任によらない遅延・欠航に際して食事や宿泊が必要となった場合の費用は乗客が自己負担すると定められており、2017年1月から運用されるとのことである。
 
今までも、航空会社に責任のない遅延・欠航の際には、航空会社が食事や宿泊費を負担する義務はなかったが、市場競争の中でサービスの一環として航空会社が費用負担することが慣例となっていた。
 
国家民用航空局によると、航空会社の定時運航率は2013年には72.34%だったが、2015年には68.33%に低下している。遅延等の原因が悪天候や航空管制にあるケースが60.2%と大きな割合を占めているのに対し、原因が航空会社にあるケースは19.1%と低い。

このため、今後は、遅延・欠航による時間のリスクもさることながら、食事や宿泊費用の心配もする必要があるかもしれない。

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