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中国駐在員報告
2000年5月 社会・時事 駐在員 : 今村理一郎
5月連休の家族旅行、1世帯の平均予算は1558元
中国の祝日は、昨年まで年間5日間、1月1日、春節の3日間、5月1日の労働節、10月1日の国慶節であった。
しかし、昨年、祝祭日に関する法律が改正されて、労働節と国慶節がそをれぞれ5月1日から3日間、10月1日から3日間となり、しかもこの日が土曜、日曜となると平日をこれに振り替えるということになった。
今年は、4月29日、30日の土曜、日曜日を勤務する日とし、5月4日、5日を振り替え休日とすることにより、6日、7日の土曜、日曜と合わせて7日間の連休となった。非常に柔軟な解釈と運用で市民の受けは良いが、この発表が4月14日の新聞で行われるところがいかにも中国らしい。
連休前のニュースによると、今年の連休を利用して旅行に出たいと考えている人は、主要14都市、北京 、大連、長春、ハルビン、上海、南京、蘇州、済南、鄭州、武漢、広州、成都、西安、蘭州の主要14都市住民のうち約15%を占めることが明らかになった。
人気の旅行先は上海か蘇州、泰山、峨眉山など「南方」と「名山」に集中。半数以上は家族との旅行で、1世帯当たりの予算は1558元となっている。
旅行の目的は「日頃のストレスを解消」66.7%、「家族・親友と交流を深める」30.7%、「見識を深める」22.7%など。同伴者は「家族」53%、「友人」33%、「同僚」8%、「一人で」4%となっている。
旅行を予定している人のうち、海外旅行に行く人は6.7%を占めており、旅の手配は、80%が「自分でする」、10.7%が「旅行会社経由で行う」と答えており、工夫により出来るだけ安く、内容の濃い旅行を期待しているのであろう。
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