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中国駐在員報告

2008年1月 社会・時事
駐在員 : 若田部 孝


2008年から実施される中国の新法定休日
 〜これであなたも中国の休日の達人〜

 2007年12月14日付け中華人民共和国国務院令第513号が発令された。その内容は、旧暦正月の休日、5月の労働節の休日、10月の建国記念日の休日と年間3回あった連続7日間の長期休日(黄金週間(ゴールデンウィーク))を、5月の黄金週間をなくして、年間2回とするものである。
 13億人を超える人口を擁する中国では、黄金週間になると、故郷に戻る人々や国内旅行に出かける人々などによる国内大移動が起こり、その数は数億人に達するため、「民族大移動」と呼ばれ世界的に有名である。
 もともと国内消費を高めることなどを目的として、国が休日を指定し黄金週間としたものであるが、当初の想定をはるかに超えた高度経済成長を維持しており国内消費を刺激する必要がなくなったこと、交通機関の大渋滞などマイナス面が顕著になってきたことなどにより、休日を分散化すべきとの意見が政府内外から出てきた。その結果、冒頭の政府通知となって、黄金週間が1つ減ることになった。
 しかし、内容を詳細に確認すると、年間の法定休日の日数は実際には変更前と比較して、1日増えている。なぜこのようになるのか。それは、中国固有の休日の設定方法があるためだ。
 中国の黄金週間は、連続7日間である。しかし、法定休日はそれぞれ3日間であり、その前または後の土曜日と日曜日をそれぞれ法定休日につなぎ合わせて連続7日間とするが、代わりにもう一方の前後の土日は仕事を行うことになる。これらの指定については政府から具体的な通知が出る。
 今回の政府通知での変更点は次のとおりである。5月の3連休が1日となり、法定休日が2日減ったが、逆にこれまで法定休日ではなかった旧暦等の祭日である「清明節(4月)」、「端午節(旧暦5月)」、「中秋節(旧暦8月)」については新たに法定休日となった。
 この法定休日の変更による影響として、身近な例では、5月の黄金週間に結婚しようと考えていたカップルにとっては、長期休暇ではなくなったため、別な時期に変更せざるを得なくなったという。
 それでは、静岡県にとって、どのような影響があるのだろうか。中国に進出している本県企業は、現地法人、現地営業所なので、当然、法定休日に拘束される。しかし、それだけではなく、来年3月に開港予定の富士山静岡空港に中国路線が誕生すれば、中国人観光客が増える可能性が非常に高くなった。なぜならば、日本への中国人観光客の定番コースは、大阪イン・東京アウトである。このコースは約1週間必要になるため、これまでの黄金週間を利用することが多かった。しかし、今年から、黄金週間が1つ減り、逆に単発の法定休日に土日をつなげる3連休の休暇が年間4回増えることになる。これは、静岡イン・東京アウト、静岡イン・名古屋アウトなどの2泊3日、3泊4日の旅行商品を売り出す絶好の機会でもある。
このようなことを新年早々、考えていたら、静岡と中国の距離がなお一層身近に感じられてきた。


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