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中国駐在員報告

2001年2月 その他
駐在員 : 今村理一郎


    景徳鎮の経済状況
    春節を利用して、内陸部の状況を視察する目的で景徳鎮を訪れた。景徳鎮は、江西省にあり、陶器の生産地としてよく知られており、上海からは750キロ位内陸に入った人口45万人程の小都市である。上海から汽車で15時間、午後三時上海発の汽車で翌朝七時前、景徳鎮に着く。
    駅前は、雑然としていて、タクシーは、中国産のライトバンで、どれも10年以上走っているような代物であった。デパートの商品の品揃えは少なく、上海に比べ衣類の品質は落ち、価格も安い。レストランの従業員の一ヶ月の給料は、350元(5300円)から400元(6000円)、ホテルの従業員は、500元から600元程度で上海の60%前後とかなりの所得格差がある。価格が安くなければ売れないのだろう。
    下崗(一時帰休者、実際には失業者)が内陸部は、沿海部以上に多いと聞いていたが、景徳鎮では、75%以上の工場労働者が下崗しているという信じられない状況であった。(政府機関の公表数字ではない)
    しかし、失業者がこのように多いわけではない。国有の大手陶器製造会社4社が倒産し、その他多くの中小国有陶器製造工場も倒産し、多くの下崗が発生したが、才覚の有る人間が手に技術を持つ下崗中の職人を集め、私営企業を設立し、陶器の製造は、以前よりも盛んになっているようである。国有企業が倒産に追い込まれた原因は、非効率で生産性が低かったことだけでなく、実際は、職人を高い給料で引き抜かれたり、国有企業内で独立をした企業家がいたりした事だと言うことである。間口三軒程で中に電気炉を構え、従業員10人程度の小規模工場が道路の両側に並んでいる一角があった。
    中国内陸部の多くの地域が国有経済から私営有経済へ転換を進める中で、混乱の中にあるが、景徳鎮は、伝統産業と「景徳鎮」というブランドでわりとスムーズに私営経済へ移行していけるのではないかと思えた。


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