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中国駐在員報告
2002年8月 経済 駐在員 : 外山 敬三
・日本が最大の貿易パートナー
税関統計によると、中国の上半期(1〜6月)の貿易総額は2,707億1千万ドルとなり、昨年同期と比べ12.3%増加した。輸出は14.1%増と相変わらず好調で、貿易黒字は134億1千万ドルである。
上半期の貿易相手国で見ると、日本、米国、EUが3大パートナーとなっており、中でも日中貿易は447億8千万ドル(前年同期比5.6%増)で最大の貿易パートナーとなっている。内訳は、輸出が216億3千万ドル(同1.1%増)と微増に留まっているが輸入は231億5千万ドル(同10.1%増)と2けた台の伸びを記録し、日中貿易に関しては、貿易赤字は拡大傾向にある。しかし日本サイドから見ると15億2千万ドルの黒字で、生産拠点の移転に伴い、中国向けの機械や電子部品の輸出が伸びているのが要因のひとつである。海外への生産拠点の移転は、空洞化が進展するといった懸念はあるものの、一方では輸出の増加といった経済効果としてはプラスの側面もある。
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