東南アジア駐在員報告
2009年8月 社会・時事
駐在員 : 長谷川 卓
シンガポール・・・新型インフルエンザの感染拡大
- シンガポール政府は、世界保健機構(WHO)からの勧告に従い、7月8日時点での1,207名を最後に感染者数の公表を取りやめ、「封じ込め」対策から「症状軽減」対策に移行した。
当初、高温多湿の同国では感染は広がらないのではとの予測もあったが、感染拡大が続き、30日時点で入院者数109人(うち重篤者10人)、死者5人となっている。
感染者の多くは他国同様10〜20歳代の若年層であり、21日(火)には、シンガポール日本人学校中学部が、新型及び季節型インフルエンザによる欠席者が多数出たため、翌日22日(水)からの学校閉鎖を決定、24日(金)まで3日間の自宅学習対応となった。
政府は、ウイルスを媒介する蚊の発生時期に流行が危惧されるデング熱への対策と併せて新型インフルエンザ対策も講じることになり、公共交通機関、建築物等には、国民への注意喚起の政府広告が頻出している。
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