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ヨーロッパ駐在員報告
2001年8月 社会・時事 駐在員 : 森貴志
英科学誌ニューサイエンティストの最新号(8月4日付)は、寺院や教会で使われている線香の煙の中に、がんを誘発する化学物質が含まれている可能性があると掲載した。
同誌によると、このことは、台湾・台南市にある成功大学の研究グループが研究したもので、例えば、換気の良くない寺院で線香の煙を吸った場合、家の中で他人がはき出したたばこの煙より40倍も肺がんにかかる確率が高いと報告している。
同グループが台湾の寺院で採取した煙を分析したところ、発がん性の強いベンゾピレンと呼ばれる化学物質が検出されたことから、この発表となったもよう。
ただし同誌は、日本のお参り用線香や、英国でアロマセラピー(芳香治療)に使用される線香にこのような化学物質が含まれているかどうかについては触れていない。
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