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ヨーロッパ駐在員報告
2000年7月 社会・時事 駐在員 : 森貴志
サッカー欧州選手権ドイツ惨敗、予選落ち
ベルギーとオランダで開催されているサッカーの欧州選手権でドイツ・ナショナルチームは予選落ちをし、これを受けて監督が辞任したが、同ナショナルチームの惨敗は各界に大きな影響を与えた。
前回の欧州選手権の覇者であるドイツチームは、初戦ルーマニア戦を 1−1で引き分けた後、イングランドに0−1、ポルトガルに0−3と連敗した。ドイツナショナルチームが大きな大会で1勝もせず敗退したのは1938年以来初めてのことであり、特にポルトガル戦は、既に準々決勝進出を決めていたポルトガルが2軍チームで試合に臨んでいたことから関係者にさらに大きなショックを与えた。
試合を観戦したシリー内相は「このような試合を禁じる法律がないのが残念」とコメントした。ドイツサッカー連盟(DFB)は、主力選手の高齢化を指摘されていたことに対し、「今大会を教訓に、早急にチームの若返りを図る。」と発表した。
一方、大手通信企業ドイチェテレコムは、ドイツの惨敗を受け、ナショナルチームを起用した携帯電話のコマーシャルの中止を決定した。また、ナショナルチームに年間1000万マルクもの出資をしているダイムラークライスラーは、契約期限が切れる2002年までに強いチームの再生が実現できるようDBFに圧力をかけているという。
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