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ヨーロッパ駐在員報告
2002年6月 経済 駐在員 : 山口 幸博
回復に向かうドイツ経済
5月23日にドイツ連邦統計庁は、2002年第1四半期の実質GDP成長率が季節調整済みで前期比0.2%となったことを明らかにした。ドイツ経済は世界経済の低迷などにより、昨年の後半から前期比でマイナス成長に陥っていたが、第1四半期がプラスに転じたことで景気後退局面は脱したとみられている。
ただし、伸び率を項目別に見ると、輸出は1.9%増だが、輸入は2.9%減、設備投資も2.7%減で、輸出主導の景気回復で内需が依然に弱いことを示している。
また、これに先立つ21日発表のドイツ連銀の5月月報でも、第1四半期の実質GDPの伸び率が0.25%となったことを明らかにした。しかし、「ドイツ経済の縮小局面は終了したものの、回復は主に輸出の伸びによるもので、内需は引き続き低迷しており、回復は弱い。」と指摘している。
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