韓国駐在員報告
2016年10月 社会・時事 駐在員 : 松村昭宏
中東呼吸器症候群(MERS)が流行した影響で、昨年は韓国を訪れた外国人観光客の数と支出額がいずれも減少したことが明らかになった。
与党セヌリ党の沈在哲(シム・ジェチョル)国会議員が国会予算政策処から提出を受けた資料によると、2015年の訪韓外国人観光客は約1,323万人で前年比6.8%減少しており、また観光収入額は151億8千万ドル(約1兆5,329億円)で同14.3%減少した。この結果、外国人観光客1人当たりの平均支出額は同8.0%減の1,147ドルとなった。
予算政策処は、外国人観光客を増やすためには、商品購入の際にかかる内国税を還付する窓口を一本化する必要があるとし、また外国人観光客にあまり知られていない事後免税制度の広報を強化する一方、許可を受けずに「Duty Free(免税)」の看板を掲げ営業する店舗を強力に取り締まるべきだと指摘した。
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