中国駐在員報告
2014年7月 経済 駐在員 : 井口 真彦
浙江省内の民間企業の外国への進出・投資を促進するための、外国の地方政府などによる説明・相談会「浙江民営企業進出投資協力商談会」が、6月9日、浙江省寧波市内のホテルで開催された。
この商談会は、浙江省人民政府の主催により、1999年から毎年開催されている総合的な対外経済貿易交流活動「浙江省投資貿易商談会」のメニューの一つとして今年初めて開催されたもの。
日本からは本県及び横浜市が参加。その他、タイ、ウズベキスタン、香港、シンガポール、ハンガリーなど計30の外国の地方政府・機関が窓口を設置した。
初めての試みであり、また、商談会のスケジュールや来場者の窓口への誘導などの仕立てが効果的なものではなかったこともあり、各窓口での相談状況は活況を呈したとは言えなかった。
本県窓口への来訪者も、営業を除くと開発区や投資関連の団体などの4団体のみであり、具体的に海外への進出・投資を検討している企業等の相談は無かった。
しかし、このような商談会の設置自体が、外国への進出・投資に力を入れる省の姿勢を現している。
当事務所としても、これまでは、本県から中国へ進出する企業の側面的支援が主であったが、中国経済が急速に発展し、民間企業が力をつけた今、中国企業の本県への進出・投資が本県に活力を与える効果にも改めて注目しなければならない。今後、様々な機会を通して、本県の投資先としての魅力についてもPRしていきたい。
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